劣等感は定期的に訪れる。
こいつはちょいと厄介で面倒くさい友達みたいなもんだ。
しょうがない。
人間として生まれた以上、こいつとは死ぬまで付き合わされる羽目になるのだ。
目に見える生物の優劣、容姿の善い悪いは、他人と比べた時から意識深くデータとして刻まれる。そうして何となくこの人、上、下、だと無意識に判断している。
それらは動物の弱肉強食と何ら変わりなく、良いものは生き残るし、悪いものは死ぬという至極単純な生物の図式である。
だから劣等感を抱いたその時、自分がその人間より、生物として破滅する可能性が高いということを自覚したということになる。
劣った遺伝子は早々に捨てるべきだと、自ら命を経つことで生物的に貢献するか、あるいはさらなる進化を目指して努力するのみである。
人間は動物だ。
思い上がって理性ぶるな。
それを忘れてはいけない。