病むことは無くなった。
劣等感ではなく明らかな劣等だからだ。
劣等感に苛まれるというのは、優位にあるものとの差を埋められる余地がある時であると実感した。
もう本当におしまいなんだ、と思った。
ずっと前から覚悟して、それでも良いと、ただひたすらに突っ走ってきたけれど
いざその時は静かに気づかないうちに訪れていて
マリオの無敵モードは
本当にジワジワとフェードアウトしていく
気がついたら使わずの調味料が冷蔵庫の奥底で賞味期限切れているような
気がついたらジャムに白カビが生えているような
そんな感じだ
無敵モードが終わったら
ノーマルマリオで
どんな感じで進んでいくんだろう
若い女という最強の手札を失って
それ以上の手札って本当はこの世に無いんって思うんだけど
手元のジョーカー2枚と
2のカード2枚が同時に無くなった気分
でもまぁみんな死ぬし
さようなら